前回が基本塗装まででしたが、今回は完成品の紹介なので、長かったナイチンゲールの紹介も最終回です。
前回の作業の後にデカール貼付と艶消しを施しました。
個人的にはデカールで情報を増やしすぎるのはあまり好みではないので、必要最低限の量のちょうふですませています。
以下からは、メタルパーツとゴムチューブの付与の過程を紹介します。
前回までがこちら。
これはこれでスッキリしていていい気もします。
まず主要なパーツを解体します。
腰には1箇所、ゴムチューブを繋ぎます。
チューブは接続部の穴に設置させつつ穴内部をセメントで固定してるので、強く引っ張らない限りは取れない程度の強度はあります。
尻尾ことリアアーマー内部基盤。
かなりまとまり良く造形できたので結構満足いってるパーツです。
細いプロペラントタンクと中央スタンドが可動します(前回記事参照)
丸で囲った部分に、ステンレスの棒を通して蓋をしてメカ感を増加させました。
細いプロペラントタンクの根元に円柱のメタルパーツを付与。セメントで接着させてます。
余談ですが、以後使用する円柱のメタルパーツは全て東急ハンズで購入した工具(スペーサー)を利用しています。
通常のプラモ用のメタルパーツよりかなり安価でかつ、内径〜外径の大きさや長さの種類がとても豊富なため、とても重宝しています。
東急ハンズの工具コーナーはプラモ作成の強い味方です。
細プロペラントタンクの尻尾に3mmの穴をピンバイスで開け、そこにこれまた東急ハンズで購入したゴムチューブを設置。
3mmゴムチューブの根元は透明のパイプで補強して、その上にメタルパーツをかぶせます。
こうする事でゴムチューブを可動させてもメタルパーツはその場を保持してくれます(メタルパーツがズレない)
その要領で合計6箇所、ゴムチューブを設置して腰の背部の受け側に設置します。
ただし腰の受け側先を接着してしまうと、腰と尻尾が切り離せなくなってしまうため、腰側はゴムチューブの接着はせず完了してます(穴に入れただけの状態)
とはいえ腰やリアアーマーを可動させても外れないよう、程よい長さで調整しています。
前回はなかったのですが、太いプロペラントタンクの両サイドに小さめの丸網放熱版を一枚ずつ追加してあげました。
ネジの部分を軸に、矢印の方向に回転させられます。
各放熱版は昆虫のイメージのほかに、プロペラントタンクガードの意味も含めて設置してあげています。
リアアーマー内部。こちらにもタンクの上に放熱版を設置。
両サイドのパイプにゴムチューブを通し、その上からさらに透明チューブを通します。先端はメタルパーツで止めます。
また反対側のチューブは、後述する上半身へと接続されます。
次は上半身。
丸の部分には本来付属のプラチューブが配置されるのですが、細すぎてバランスが悪いため廃止して、エナメル線で自作します。
3mmのエナメル線に、これまた2mmのエナメル線をぐるぐるに巻き付けて動力パイプを自作します。
この辺りは「ガンダムフォワード」という模型紙のカッコいい作例を参考にさせてもらいました。
保持力も良好で、この造形は他のキットにも流用できそうです。
このままでもよかったのですが、オリジナリティが欲しかったので透明パイプを上から被せて、メタルパーツで補強しました。
設置するとこんな感じになります。
存在感があって良いです。
フロントアーマー各種。
丸の部分にネジを取り付けてます。
ネジはネジとして使用する以外にも、それ自体がディテールになり得るので重宝します。
これまたいつも東急ハンズで購入してます。
丸い部分が、前述のリアアーマーから伸びるゴムチューブの接続先です。
これもやはり接続先を接着してしまうと切り離せなくなってしまうので、あくまで穴に通しただけ。
長い距離を差し込んでるので、リアアーマーを可動させても外れません。
ゴムチューブが通るための、リアアーマーの先端に凹みを作ってあげてるので、アーマーを可動させたとしてもチューブと干渉しあうことがないような設計しました。
前述の通り、リアアーマーは矢印方向に持ち上げることが可能。
アーマーが持ち上がった状態はカブトムシが羽を広げてる形態を、ゴムチューブや放熱版はその内部の血管をイメージして作成しました。
細いプロペラントタンクも矢印方向へ可動します。
肩アーマーと腕部。
前回からおおきく変わっていませんが、デカールで情報を増やしてます。
背中のプロペラントタンクは、根元をメタルパーツ化。
頭部も前回から変更なしです。デカールでお化粧してます。
四肢が出揃った状態。
メタルパーツとデカールにより、以前よりもディテールが細かくなりました。
シールドも前回からの変更はデカールくらい。
もう少し赤色の明暗をくっきりさせても良かったかなと思います。
あ、記載を忘れてる気がしますが塗装は全てエアブラシにて施してます。
ロングビームライフル。
このライフルは元キットのままだと後方の先端が腰のサイドアーマーと干渉しまくってしまう使用だったので、後方先端を短く加工しています。
また丸で囲った部分にメタルパーツやゴムチューブでディテールを細かく上げています。
プラ棒を後方に取り付けて腕部に設置が可能。
ガシッと保持してくれます。
こちらはファンネルコンテナ基盤。
鉄棒やメタルパーツを増やしてます。
コンテナ基盤の根元にはコード収束用の円柱を設け、ゴムチューブの束を取りまとめてます。
各チューブは基盤を通りバーニアへ接続する様に作成。
チューブがバラけない様に、根元を靴下買った時についてくるやつで束ねてます。
丸で囲った部分が、それぞれのバーニアへ接続されてます。
ここのチューブはリアアーマー〜本体の接続とは違い切り離す必要がないので、完全に接着剤させてしまいます。
丸の部分を結合することで、基盤とコンテナの合体が完了。
はみでてます。あえてです。
コンテナの開閉はこの程度まで可能。
普段は見えない内側がよく見えます。
本体へ設置。
根元の保持力は良好で、ガシッとキープしてくれます。
前回紹介の通り根元はペットボトルの蓋部分を利用しており矢印方向に360°回転させられるので、コンテナを自由な角度で飾れます。
やっと武装が全て出揃いました。
隣のレッドブル200m缶や牛乳パックと比べるとわかりやすいですが本当にでかく、小型犬のでかいやつ(?)くらいあります。
全長でいえば成猫よりでかいです。
いろんな角度から。
最後に、浮遊形態再現用の自作の台座です。
土台は木材でできており、プラ板や鉄板をネジで固定して作成しています。
そのまま取り付けるのは大変なので一度本体をバラし、四角でかこった部分を軸に下半身へ設置します。
ガシッと噛み合うので保持力は良好です。
リアアーマーは、後部の小さい台座へ載せます。
上半身を乗せれば浮遊形態の完成。
ゴムチューブの付け外しなどがあるしでなかなか大変ですが、ただでさえでかいナイチンゲールがよりでかく高くなります。小型犬どころか、中型犬くらいあります。
特にリアアーマー内部は地面に設置してると見づらい部分なので、この形態では幾分見通しが良くなります。
放熱版も、昆虫の羽のように放射線状に広げられていい感じです。
いろんな角度から。
以上、REシリーズのナイチンゲールの塗装済み改修品のご紹介でした。
制作期間は2ヶ月ほど。仕事以外の時間はほぼ作業に使ってたとおもいます。
作業時間を日割で計算すると
2時間/1日× 60日
ぐらいかしら?
でも元々好きなキットですので苦痛ということはなく、むしろ楽しんで熱中して作成できました。
他のガンプラの例に漏れず、このREナイチンゲールも今では中古でも手に入りずらいキットになってしまいましたが、また機会を見つけて再挑戦したく思っています。
でわまた!